注文住宅を検討しているものの、建てるための土地を探す方法や、手順がわからない方もいるのではないでしょうか。土地探しは、おもにハウスメーカーや工務店、不動産会社に依頼するのが一般的です。ハウスメーカーや工務店に依頼すれば、住宅のプランニングと一緒に土地探しができるため、要望に合った土地が見つかりやすいでしょう。この記事では、土地探しの方法や手順、確認すべきチェックポイントをわかりやすく解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。<br>
注文住宅の土地探しの方法3選|メリット・デメリットとは?
依頼先・探し方 |
メリット |
デメリット |
ハウスメーカー 工務店 |
・住宅のプランニングと一緒に進められる ・住宅と土地の予算バランスが取りやすい |
土地情報が少ないことがある |
不動産会社 |
・豊富な土地情報から希望の土地を見つけやすい ・地域の雰囲気などの情報が得られやすい |
・住宅を建てる視点でのアドバイスが受けにくい |
インターネット 情報誌 |
・時間を気にせず自宅で土地探しができる ・条件を絞って検索ができる |
・すでに契約されている場合がある(最新情報ではない) |
土地探しの方法を一つずつ解説していきます。
ハウスメーカー・工務店に依頼する
注文住宅の土地探しの方法として、ハウスメーカーや工務店の建築会社への依頼がおすすめです。
ハウスメーカーや工務店は、おもに住宅の建築を行っていますが、土地探しの依頼に対応してくれる会社もあります。
建築会社に土地探しを依頼するメリット・デメリットは次の通りです。
メリット |
デメリット |
・住宅のプランニングと一緒に進められる ・希望プランに合った土地を見つけやすい ・住宅と土地の予算バランスが取りやすい ・依頼先が一本化されスムーズな手続きができる |
・土地情報が少ないことがある ・土地探しを行っていない場合がある |
注文住宅の建築者を対象にした株式会社リクルートの調査によると、土地探しを建築会社に相談した方が、全体の約6割を占めていることもわかっています。
参考元:株式会社リクルート:
2021年 注文住宅動向・トレンド調査
「土地探しができるハウスメーカー・工務店を探したい」という方は、リショップナビ新築をぜひご利用ください。
リショップナビ新築は、株式会社じげん(東証プライム企業)が運営する、新築を検討している方に向けたハウスメーカー・工務店の紹介サービスです。
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不動産会社に依頼する
土地や建物の不動産を取り扱っている不動産会社へも、注文住宅の土地探しを依頼できます。
不動産会社は、土地などの不動産売買をおもな事業としているため、土地に関する専門的な知識が得られやすいです。
不動産会社に土地探しを依頼するメリット・デメリットは次の通りです。
メリット |
デメリット |
・豊富な土地情報から希望の土地を見つけやすい ・地域の雰囲気などの情報が得られやすい ・情報誌などに掲載していない土地情報がある |
・住宅を建てる視点でのアドバイスが受けにくい ・土地売買を得意としていない場合がある |
地域にある不動産会社でしか取り扱っていないような土地情報もあるため、複数の会社に問い合わせて確認しましょう。
インターネット・情報誌を使って自分で探す
インターネットや情報誌を活用して、注文住宅の土地を自分で探すことも可能です。
様々な情報がインターネットで手に入りやすくなったこともあり、土地などの不動産情報もパソコンやスマホで簡単に検索できます。
自分で土地探しをするメリット・デメリットは次の通りです。
メリット |
デメリット |
・時間を気にせず自宅で土地探しができる ・土地情報が豊富にある ・条件を絞って検索ができる |
・最新情報ではないことがある ・すでに契約されている場合がある ・地域の雰囲気がわかりにくい |
インターネットなどの情報だけでは、住宅が建てられるかの判断が困難であるため、ハウスメーカーや工務店に相談して土地探しをするのがおすすめです。
注文住宅の土地探しをする手順7ステップ
注文住宅の土地探しをする手順は、次の7ステップに分けられます。
(1)住みたい場所・条件を決める
(2)予算を検討する
(3)希望する土地を探す
(4)注文住宅のプランニングを進める
(5)決定した土地を調査する
(6)土地売買契約を締結する
(7)引き渡し後に着工する
1:住みたい場所・条件を決める
まずは、住みたい場所や土地周辺の環境など、求める条件を書き出して整理しましょう。
家族のライフスタイルを考えて、通勤・通学がしやすいエリアや、住宅が建てられる十分な広さの土地など、具体的な条件を家族と相談して決めます。
また、住みたいエリアの土地価格(坪単価)の把握も大切です。
土地価格の目安を調べる際は、国土交通省が運営している「土地総合情報システム」での確認が便利です。
2:予算を検討する
住みたいエリアや条件が決定したら、土地購入の予算を検討します。
注文住宅を建てる際は、土地以外にも建物や諸手続きの費用がかかるため、土地だけではなく全体的な予算を決めましょう。
土地価格があまりにも高い場合、建物に予算をかけられなくなり、再び土地探しをしなければなりません。
また、好条件の気に入った土地を探すたびに、土地価格も高くなってしまうこともあるため、必要な条件の絞り込みが大切です。
3:希望する土地を探す
土地の予算を検討したあとは、住みたいエリア・条件に合った土地を探します。
土地探しの方法は、上記で解説したように3つの探し方があります。
- ハウスメーカー・工務店に依頼する
- 不動産会社に依頼する
- インターネット・情報誌を使って自分で探す
注文住宅をスムーズに建築するために、土地探しと並行して、工事を依頼する建築会社も探しておきましょう。
ハウスメーカーや工務店に土地探しを依頼することで、注文住宅の要望に沿った土地が見つかりやすくなります。
「注文住宅のプランニングと土地探しを一緒に進めたい」という方は、リショップナビ新築をぜひご利用ください。
リショップナビ新築では、コンシェルジュからお客様へお電話させていただき、ご希望をヒアリングしたうえで、お客様に合った建築会社をご紹介いたします。
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4:注文住宅のプランニングを進める
ハウスメーカーや工務店に土地探しを依頼したあとは、住宅のプランニングも一緒に進めていきましょう。
プランニングを一緒に進めることで「建築可能な土地か」といった、土地探しの基準が決められます。
先に土地を購入してしまうと、建ぺい率や容積率の建築制限によって、要望通りの住宅が建てられない恐れもあります。
そのため、ハウスメーカーや工務店と相談して、プランや条件を擦り合わせたうえでの土地探しが重要です。
5:決定した土地を調査する
注文住宅の土地が決定したら、実際に現場に足を運んで、土地の状態や周辺環境を調査します。
「住宅が建てられる頑丈な地盤であるか」や「水道や電気のライフラインが整備されているか」など、念入りに確認しましょう。
また、土地周辺の交通アクセスや施設、騒音・振動の環境など、住みやすい地域であるかの調査も重要です。
6:土地売買契約を締結する
調査が終わり土地の購入を決めたら、土地売買契約を結びます。
契約書の内容は、次のようなポイントに注意して確認しましょう。
- 土地の表示に誤りがないか
- 土地代の金額や支払い日が適切であるか
- 所有権の引き渡しが明記してあるか
契約時には手付金(売買金額の5〜10%程度)や印紙代が必要になるため、資金の準備も必要です。
なお、住宅ローンを利用して購入する場合は、金融機関による本審査を行って、ローン契約の手続きをしましょう。
7:引き渡し後に着工する
土地代の残金を支払い終えたら、正式に土地の引き渡しを受けます。
このときに、土地の所有者が変わったことを明確にする「所有者移転登記」を行います。
所有権の登記には、登録免許税や司法書士への報酬の支払いが必要なため、資金を準備しておきましょう。
土地の引き渡し完了後に、プランニングした注文住宅の着工に移ります。
以上が注文住宅の土地探しをする手順です。
注文住宅を購入する全体的な流れとは?
注文住宅を購入する全体的な流れは、次の9つの手順に分かれています。
手順 |
注文住宅を購入する流れ |
目安の期間 |
1 |
予算を検討する |
1〜3ヶ月 |
2 |
理想のイメージと希望条件を決める |
|
3 |
建築会社を選ぶ(ハウスメーカー・工務店) |
|
4 |
土地を探す(土地を持っていないとき) |
|
5 |
間取りプラン・見積もりを提示してもらう |
|
6 |
工事請負契約(本契約)を締結する |
3〜4ヶ月 |
7 |
全体プランの詳細な打ち合わせをする |
|
8 |
プラン確定後に着工する |
4〜6ヶ月 |
9 |
住宅完成・引き渡しを受ける |
|
注文住宅の検討を開始してから完成までには、土地探しの期間を含めて約1年の長い時間がかかります。
ハウスメーカーや工務店に依頼することで、土地探しと住宅のプランニングを一緒にでき、効率的に工程を進められるでしょう。
こちらの記事では注文住宅の進め方と注意点を解説しています!
リショップナビ新築では、コンシェルジュがお客様のご希望をヒアリングしたうえで、お客様に合った建築会社をご紹介いたします。ぜひご利用ください。
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注文住宅の土地探しで確認すべき5つのポイント
注文住宅の土地探しをする際は、次の5つのポイントを確認しておきましょう。
- 土地周辺は住みやすい環境であるか
- ライフラインは整備されているか
- 地盤の強さが十分に確保されているか
- 建ぺい率・容積率の法規制があるか
- 自然災害の発生リスクがあるか
確認するポイントを一つずつ解説していきます。
土地周辺は住みやすい環境であるか
注文住宅の土地探しでは、土地周辺が住みやすい環境かどうかの確認が重要です。
確認する項目として、次のような周辺環境をチェックしましょう。
- 市役所や病院などの公共施設が近くにあるか
- 幹線道路や電車など交通アクセスが良いか
- 普段の買い物をするスーパーが近くにあるか
- 騒音・振動が少ない場所か
- 治安が良く安心して生活できる環境か
また、特殊な形状の土地ではないかの確認も必要です。
正方形や長方形に近い形状の土地であれば、住宅を配置する際に無駄なスペースができにくく、プランの設計もしやすくなります。
しかし、台形や三角形などの特殊な形状の土地は、一般的な住宅の配置ができないため、デッドスペースができやすく設計も困難です。
ライフラインは整備されているか
ライフラインの整備状況の確認も、土地探しする際のポイントの一つです。おもなライフラインは次の通りです。
- 電気
- ガス
- 上下水道
- インターネット回線
- ケーブルテレビ
以前に住宅が建っていた土地や宅地化された分譲地は、ライフラインが整っていることもあります。
しかし、郊外の土地になるとライフラインが通っていない恐れもあり、新たに整備工事が必要となる場合もあります。
地盤の強さが十分に確保されているか
土地の地盤の強さは、注文住宅を安全に建てるうえで重要な確認ポイントの一つです。
住宅を建てる前に地盤調査を行いますが、軟弱な地盤だと判明した場合は、地盤改良が必要になります。
地盤改良によって住宅が建てられる安定した地盤になる一方で、追加の工事費用が発生してしまいます。
土地探しする際は、希望している土地の地盤調査データがあるかなど、事前にハウスメーカーや工務店に確認しておきましょう。
建ぺい率・容積率の法規制があるか
土地には「建ぺい率」や「容積率」の法規制があるため、希望する住宅が建てられるかの確認が必要です。
建ぺい率と容積率は、建築基準法や各地域の都市計画によって上限が決められており、用語の意味や計算方法は次の通りです。
用語 |
意味 |
計算式 |
建蔽率(%) |
土地面積に対する建築面積(※1)の割合 |
(建築面積÷土地面積)×100 |
容積率(%) |
土地面積に対する延床面積(※2)の割合 |
(延床面積÷土地面積)×100 |
※1:建物の外壁に囲まれた部分の面積
※2:建物各階の床の面積の合計
例えば「建ぺい率60%」「容積率90%」の100㎡の土地では、建築面積が60㎡以内、延床面積は90㎡以内になるように建築しなければなりません。
建ぺい率と容積率の上限は、注文住宅の大きさの決定に関係があるため、事前に土地の法規制を確認しましょう。
自然災害の発生リスクがあるか
住みたい地域で安心して生活するために、自然災害の発生リスクの確認も土地探しには欠かせない要素です。
自然災害の発生リスクは、市町村が管理している災害別のハザードマップで確認できます。
※ハザードマップとは?
自然災害による被害の軽減などを目的に作られた地図。災害の危険度や避難場所、避難経路などの情報が記されている。
おもに、次の災害に関するハザードマップや危険度マップがあります。
複数の地域の災害リスクを確認したい場合は、国土交通省が運営しているハザードマップポータルサイトの利用が便利です。
出典元:国土交通省「ハザードマップポータルサイト」
注文住宅の土地探しを成功させるコツ
注文住宅の土地探しを成功させるために、次の3つのコツを把握しておきましょう。
- 条件を整理して優先順位をつける
- リストアップした⼟地は現地で確認する
- 建物の購入費用を含めて予算を決める
土地探しの成功ポイントを一つずつ解説していきます。
条件を整理して優先順位をつける
理想のエリアで快適な生活を送るために、土地の希望条件をリストアップし、家族と相談して優先順位を決めましょう。
- 子育てがしやすい学校や公園の近くに住みたい
- 交通量が少ない静かな地域で生活したい
- 電車通勤するため駅まで徒歩で行ける場所にしたい
このような家族が希望している条件を書き出し、絶対に欠かせない条件を決めていきます。
すべての条件を満たす土地はなかなか見つからないため、ハウスメーカーや工務店のアドバイスを聞きながら条件を絞って土地探しをしましょう。
リストアップした⼟地は現地で確認する
建築会社から提案された気になった土地は、必ず現地に足を運んで、次のような土地の状態や周辺環境を確認しましょう。
- 日当たりや風通しが良いか
- 夕方や夜はどのような雰囲気か
- 雨水などの水はけが良いか
- 土地の傾斜や高低差がないか
実際に現地で確認することで、日常生活における快適さや便利さの判断ができます。
また、地域の雰囲気や近隣住民の暮らしを肌で感じることによって、将来の生活スタイルのイメージにも役立つでしょう。
建物の購入費用を含めて予算を決める
希望通りの土地を見つけたとしても、建物の購入費用を考慮していないと、予算オーバーや土地探しのやり直しが発生してしまいます。
そのため、次の表に記載している注文住宅の全体費用の把握が大切です。
項目 |
内訳 |
土地の購入費用 |
土地取得費、仲介手数料、不動産取得税 など |
建物の建築費用 |
基礎工事、木工事、内外装工事 など |
別途付帯する工事費用 |
外構工事、カーテン工事、地盤改良工事 など |
諸費用 |
登記費用、火災・地震保険料、住宅ローン手数料 など |
また、土地や建物にかかる費用相場を把握しておくことも、具体的な予算を検討する際に役立つでしょう。
次の表は「フラット35」の住宅ローン利用者を対象にした注文住宅の平均費用ですので、予算の目安として参考にしてください。
地域 |
建物の建築費用 |
土地の購入費用 |
合計費用 |
全国 |
3,195万円 |
1,450万円 |
4,645万円 |
首都圏 |
3,118万円 |
2,288万円 |
5,406万円 |
東海圏 |
3,394万円 |
1,300万円 |
4,694万円 |
近畿圏 |
3,133万円 |
1,760万円 |
4,893万円 |
参考元:住宅金融支援機構「2022年度 フラット35利用者調査(土地付注文住宅)」
注文住宅の土地探しでまずやることは?何を重視すべき?
注文住宅の土地探しでまずやることは、住みたい地域・エリアをピックアップして、土地価格の目安の確認です。
土地の価格相場を確認し予算が決定したら、家族の要望を聞きながら求める条件を検討していきましょう。
土地探しで重視すべきポイントは、それぞれの家庭の生活環境によって異なるため、ご自身の理想とする生活をイメージして、優先すべき条件を決めます。
- 車を毎日使うため、幹線道路が近い土地にする
- 近隣住宅と密接していない広い土地にする
- 子どもを通わせたい学校がある地域にする
都市部や利便性が良い土地は、価格が高い傾向であるため、本当に必要な条件に絞って、予算を圧迫しない工夫も大切です。
理想の注文住宅が建てられる環境の良い土地を探しましょう
今回の記事では、注文住宅の土地探しの方法や手順、確認すべきポイントについて詳しく解説してきました。
土地探しには、住みたい地域の選定や予算の検討、土地の現地調査などのステップがあり、特に住宅のプランニングとの同時進行が重要です。
住宅のプランを考えながら土地探しをしないと、建築面積の制約を受けてしまうなどの問題が発生する恐れもあります。
土地探しとプランニングを一緒に進めたい方は、リショップナビ新築の見積もりサービスを利用して、要望に合ったハウスメーカーや工務店を見つけてください。
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